USBIO-EZ で EEPROM を消す方法
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はじめに
ひょんなことから
モルフィー企画 の
USBIO-EZ なるものを入手しました。
慣れてくるとなかなかおもしろいものですね。
実は入手直後、何も考えず試しに EEPROM イメージを作って焼いてみました。
そして、一度 EEPROM に焼くと、その ROM
は二度と別のイメージを入れることができないという、
単純な事実に気付くのに、
そんなに時間はかかりませんでした。
もちろん、他の EEPROM ライタがあれば話は別でしょうが、
EEPROM を入れて起動すると、焼いたイメージのデバイスとして認識されますし、
抜いて起動すると、ROM が刺さってないので焼き込めません。
正直かなりあせりました。
その後あれこれ調べて、EEPROM を消去する方法を見つけましたので、
ここに公開します。
なお、本ページに関して著者は一切の保証をいたしません。
あくまで各自の自己責任で行ってください。
また本件に関してモルフィー企画に問い合わせを行うことも遠慮ください。
ボードの改造
EEPROM を消去するためにはボードを少し改造しなければなりません。
具体的には、EEPROM の 5 番ピンを接続せずに電源を入れて、
その後 5 番ピンを接続できるようにします。
ここでは、目的がイマイチ不明な J5 を使う方法を説明します。
- EEPROM 近傍のパターンを表面二箇所、裏面一個所カットします
(下図赤い部分)。
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表面 |
裏面 |
- さらに裏面にジャンパを二本付けます (下図青い線)。
裏面
EEPROM の消去方法
以下に改造した EZUSB-IO における EEPROM の消去手順は次の通りです。
なお、当然ですがソケットに EEPROM が刺さっている必要があります。
- J5 をオープンのまま USB ケーブルに接続します。
- J5 をショートにします。
- EZ-USB Control Panel を起動し、 RomErs.hex
をダウンロードします。
- USB ケーブルを抜き、また繋ぐと EZ-USB として認識されるはずです。
なお、RomErs.hex のソースは こちら です。
EEPROM の作成方法
せっかくですので、EEPROM の作成方法も書いておきます。
なお当然ですが、以下の手順はソケットにブランク EEPROM が刺さっており、
かつ J5 がショートになっている必要があります。
- HEX ファイルを用意する (仮に hoge.hex としておきます)。
- コマンドラインで [Hex2Bix -i hoge.hex] と打ち込む
(Hex2Bix.exe は Cypress/USB/Bin にあります)。
すると、hoge.iic が作成されます。
- EZ-USB Control Panel を起動し、EEPROM ボタンを押し、作成した
hoge.iic を選択します。
- [EEPROM Download] というダイアログが消えるまで待ちます (5〜10 秒くらい)。
- USB ケーブルを抜き、また繋ぐと hoge.hex
で指定したデバイスとして認識されるはずです。
そういえば
USBIO-EZ の回路図ですが、二箇所ほど基板と違います (2001.10 月現在)。
- J3 の 24,26 (回路図では 24 が GND, 26 が A8 になっているけど、
基板は 24 が A8, 26 が GND)
- J4 の 1,3 (回路図では 1 が 3.3V, 3 が GND になってるけど、基板は逆)
参考文献
- The EZ-USB Technical Reference Manual: Cypress
- 「USB ハード & 開発のすべて」:CQ 出版
- 検索エンジンで「EZ-USB」「USBIO-EZ」等で引っかかった様々な WEB ページ
2001.9