シリアルポートで PIC を焼く方法

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とある実験のため, 久々に電子回路を組むことになり, いろいろ面倒くさい部分は, 昔遊んだ PIC マイコンで処理することにしました. 家に 16F84 が 2,3 個転がっているはずです.

回路自身はペペッと出来て, 後はプログラムを書いて焼くだけなんですがライタが ありません. まぁ正確にはあることはあるんですが, Win95〜Me 用に作った パラレルポート接続のやつで, しかもどっか断線して動きません.

修理するのも面倒ですし, またパラレルポート接続タイプは WinNT/2K/Xp で使おうとするといろいろドライバを入れなくてはならず面倒です.

という訳でシリアルポート接続の PIC ライタの話なんですが, 実は昔 こんなの を開発してみたこともありますが, これも性能がイマイチだし 作るのも面倒です.

なんかいい手はないかの〜とネットを彷徨ってみると おもしろいページを 見つけました. 比較的簡単な回路でシリアルポート接続の PIC ライタが作れそうです. すばらしい. せっかくなので色々調べてみると, こんなページこんなページ も見つけました. しばらくご無沙汰していた間に随分世界が進んだものです.

この辺りの情報を元に自分なりに回路を書き換えたのがこちらです. ちなみに抵抗値や素子型番は手元にあったものを使ってますので, 多少違っても構わないでしょう.

上に並べたページを見る限り, 各 PIC は以下のように接続すれば大丈夫かと思ってますが, 実は 16F84 以外は試したことがありません.

肝心の焼き方ですが,

  1. ここから icprog105D.zip を取得・展開
  2. ここから日本語 パッチを取得, 1 と同じディレクトリに置いて実行
  3. 起動後, 「ハードウェアの設定」の「インターフェース」を WindowsAPI にする.
とした後,
  1. 「ファイルを開く」で HEX ファイルを指定
  2. デバイスを [PIC 16F84] にして, オッシレータとヒューズを回路やプログラムに 合わせ指定
  3. 「全てプログラム」ボタンを押す
といった感じです.

ベリファイでエラーが出た場合「ハードウェアの設定」の「I/O 遅延」を大きくすれば いいようです.

なお, グランドレベルが違いますので, IC クリップ等を付けて PIC を動かす基板上で直接焼くことは避け, めんどうでも焼くたびに PIC を抜いてライタ基板上で焼いた方がいいでしょう.

後日, こんなページも見つけました. 参考になれば.


2006.1