Eagle に関する Tips

[戻る]

はじめに

最近, 職場で Mits の基板加工機を買いました. 大学に居た頃, 同社の基板加工機を使っていたのですが, その頃は MS-DOS 上で基板加工機制御用プログラムに付随する 配線パターンエディタを使っていました. 10 年以上前の話です.

その頃の記憶に対し今回驚いたのは, 加工が速くなったことと (まぁ正直記憶が定かでありませんが...), 他の電気系 CAD からデータを持ってこれるようになったことです (これは当時, コンバータが別売りで買わなかったのかもしれませんが).

さてその電気系 CAD ですが, Eagle のフリー版を使ってみることに しました. ここ などを参考に使い方を覚えていったのですが, ハマッた所などを幾つか書いておきます. とは言え, 使い出してから数週間なので, もっといい方法があるのかもしれませんが...

それから昔のように直接パターンを書くという用途には PCBE というソフトが使えます.

ノウハウ

基板加工機へのコンバート

せっかくなので基板加工機へのコンバート法も書いておきます. よく分からないのですが, 付属マニュアルとはちょっと違いました. なお, Flash とは基板加工機付属のソフトのことです. また, 用いた Eagle のバージョンは 4.16r1 Light, Flash のバージョンは ... です.

  1. 配線を作る時で外枠に添ってぐるっと一周配線を作る
  2. 配線エディタで [File]-[CAM Processor] を選択 (ボタンあり)
  3. 出てきたダイアログで [File]-[Open]-[Job]
  4. excellon.cam を選び、[Process Job]
  5. もう一度 [File]-[Open]-[Job]
  6. gerber.cam を選び [Process Job]
  7. 出来た drd, sol, whl, dri ファイルを Flash がインストールされた PC へコピー
  8. FLASH を起動
  9. [アプリケーション]-[CONVERTER] にする
  10. 単位系をインチに
  11. [条件]-[他 CAD リスト読込] で, CAD 種別を EAGLE, リスト種別を アパーチャにして、7. の whl ファイルを選ぶ
  12. 同様にリスト種別をドリルにして dri を選ぶ
  13. [変換条件]-[フォト変換条件] で次のように設定
    座標系アブソリュート
    ターミネータCRLF
    座標系0.000100
    X 反転しない
    Y 反転しない
    後 O サプレスしない
    アートワーク条件出力しない
  14. [変換条件]-[穴変換条件] で次のように設定
    座標系アブソリュート
    ターミネータCRLF
    座標系0.000100
    X 反転しない
    Y 反転しない
    後 O サプレスしない
  15. 「ガーバイン」で 7. の sol ファイルを「フォト裏」で、drd ファイルを 「穴」にして読み込む。
  16. 1. で描いた線を用いて外形データを作る (2mm のフォーミングカッタは 0.079 インチ)
  17. 外周データを作る
  18. 加工

2007.4