冷却 FAN の自動化

[戻る]

前回新構築したサーバは, 冷却 FAN が付いてました. PC ユニットのカタログスペック上では要らないようなのですが, おそらく安全のためケーシングした人がファンをつけたのでしょう. こいつがとてもやかましかったので, 電源コネクタを抜いてファンレスで使ってました. が....夏を前にどうも気になります. アイドリング時は HDD も止めて熱くなることはないでしょうが, いろいろ集中し, CPU, HDD ともに負荷がかかると厳しいかもしれません. そこで, 熱かったらファンが回るようにしたいと思いました.

当初は LM35DZ を使ってあーしてこーしてと考えていたのですが, 偶然秋月に TC622EPA という面白くて安い石を見つけました. これを使うと簡単な回路で自動でファンを回すことができそうです. モータドライバも秋月で安く買える 2SK2232 を使って以下のような 回路を組んでみました.

ここで R1, R2 をはさんだ ab 間の抵抗値が温度調整です. 計算式は【R = 0.5997 T^2.1312】なので, 45℃の場合 T = 45 + 273.15 = 318.15K から, R = 129283.5 Ω = 130 kΩ くらいにすれば良さそうです. R1 を 100kΩのカーボン, R2 を 50kΩ の半固定にして調整しました. ちなみに, gnuplot で計算させた温度と抵抗値の関係は次のような感じです

一方 D は保険なので適当です. 昔大量に買った 1S1588 があったので流用しました. 保険といえば本当はパスコンもあった方がいいのかもしれませんが, 面倒なのでパスです. この回路は入り口出口でコネクタ化しておくと, 役立たずと判断された場合はすぐ元に戻せます.

動作テストは TC622EPA をライターであぶってやってみました. 一応, ファンは回りますが, なんとなく応答が鈍い気がします (ファンが回りだす温度がもっと高い). ヘボいテスタを使ったので, 抵抗値の調整がいいかげんだったのかも しれません. せっかく 130kΩとキリのいい数値だったから 1% 抵抗とか使えば良かったと少し後悔してます.


2009.4