先日USB メモリの暗号化ツールを作りましたが, 予想に反してよく使っているのが delete 機能です. その場でのファイルの受け渡しに USB メモリを使った時, 用済みファイルの削除にあの delete 機能を使うのです. ただ削除したいファイルが複数あると, 何度もマウスをちくちくしなくてはならず 面倒です. そこでもっとこう削除に特化したコマンドを作ってみました.
概要は万一 USB メモリを落とし, それを悪意のある第三者が拾った場合, 削除ファイル復活ツールなどで消したはずのファイルを取り出すことができないようにするものです. ただしUSB メモリは読み書き速度が遅いため, まじめに防ごうとするとエラい時間がかかります. そこで強度を出来心を防ぐ程度に落とすことでレスポンスを高めています.
使い方は
> fasterase ファイル名 … |
ところで習慣とは恐ろしいもので, うっかりと本プログラム (fasterase) を使わず, エクスプローラで右→ メニューから削除という一連の動きを無意識にしてしまい, 後で「あっ」と気づくことがあります もちろん本来は復活不可にする適切なツールを使うのが正しい道です. 具体的にはドライブの空き領域全般に亘ってランダムな数値を上書きするという ものです. 当然時間がかかります. 該当ドライブで大きなファイルを一旦作って消しても, かなりの確率でデータを消すこともできるはずです. そういった考えに基づいて drivejammer というコマンドも作ってみました.
使い方は
> drivejammer e 2G |
プログラム及びソースは こちら です. 実行形式は MinGW でコンパイルしました.
繰り返しになりますが, 本プログラムは気休めです. FBI や CIA まで行かなくても, それなりに計算機に対する知識を持った人がその気になれば, 簡単に破られる程度ですので, その認識を持ってお使いください.