LAN ケーブルの爪修復法

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LAN ケーブルと書きましたが要は RJ45 コネクタのことです. RJ45 のついたケーブルを LAN ケーブルと呼ぶのは若干違和感がありますが, まぁ一般的にそう呼ばれているので, ググりやすくするためここでも LAN ケーブルと呼びましょう.

さてこの LAN ケーブル, 10Base5 とかを知っている世代から考えると 線は細く, 抜き差しも簡単で非常に便利です. しかしたまに爪が折れるのが欠点です. 爪が無い状態で刺して使っているとちょっとした衝撃で接続部が緩み, 気が付かないうちに通信が遮断されていろいろ困った事態になります. 本来はケーブルぶった切って新しいコネクタをつけるのが王道ですが, セキュリティのため反対側が鍵のかかった箱に入っていて, 常に活線状態 になっているとか, 原状復帰が必須 (折れたものは折れたまま返す) とか, 単に面倒くさいとかの理由でちょっと躊躇してしまいます. もうちょっと簡単に直したいものです.

一応世の中 そういったツール も存在しますが, ここ にもっと安くて気軽にできる修理方法が紹介されてました. それを私なりにアレンジした技を以下にまとめてみました.

必要なもの

  1. 結束バンド 中(長さ 15cm 程のもの)
  2. ニッパ
  3. 平型やすり (やすり面が 15cm 程あるとよい)
  4. 結束バンド 小(長さ 10cm 程のもの)
です.どれも 100 円ショップで入手できるでしょう. ただしニッパはちょっといい奴の方が作業が楽になります. ここで 1. の結束バンドについて, 実は長さより頭の横幅の方が重要です. ここが 6mm 強程度のものを選んでください.

まず最初にこの結束バンド (1) の頭を薄くします.

ニッパ (2) で大枠をむしり取って, やすり (3) で削るといいでしょう.
ついでに頭の先っぽも切って最終的にこんな形にします. 少し長めに (5mm 程度) 残しておいて, 次の過程で調整するといいでしょう. まぁあまり神経質にならなくても 1mm 程度の誤差は許容されるみたいですが.

折れたコネクタをジャックに刺し, そこに後から加工した結束バンドが入ってひっかかるか確認します.ひっかからなければあちこち削って調整してください.

ちょっと分かり辛いかもしれないので以下に断面イメージを.

ここまで来たら, あとは結束バンド (4) 二本で固定して, ニッパで適当に切って

使うだけです.

写真のような形状にできるのなら長さ方向の 取り付け位置は適当でも大丈夫です. ばっちり抜けなくなります. 要は以下のように二か所でつっかえているんですね.


2017.6