以前予言していたように、 とうとう個人用の LANDISK (HDL-160U) を購入してしまいました。 これからいろいろ遊べそうです。 私は LANDISK をディスクとして購入したつもりなく コンパクトで低消費電力なサーバコンピュータを買ったつもりです そう考えると、HDD は将来クラッシュする可能性が高いので、 その際に HDDだけ購入してシステムを復活できるように バックアップの方法を知っておく必要があり調査・実験しました。
いろいろ調べた結果、バックアップは以下の手順でいいようです。
# mkdir /mnt/hda3/backup # cd /mnt/hda3/backup # dd if=/dev/hda1 of=hda1.img bs=1M # cd .. # tar zcvf backup/hda3.tar.gz share spool .landisk .landisk-update # cp -R backup share/disk |
disk の部分は適当に ネットワーク越しに他の PC から見える位置を指定してください。
すなわちバックアップに関しては LANDISK を一切分解せずに行えます。
続いてリストアの方法でが、以下の手順で HDD を作ります。
primary partition | type | size |
1 | Linux (83) | 74M 以上 |
2 | Linux Swap (82) | 575M |
3 | Linux (83) | 残り全部 |
# mke2fs /dev/hdd1 # mkswap /dev/hdd2 # mke2fs /dev/hdd3 |
# mount /dev/hdd3 /mnt # tar zxvf hda3.tar.gz -C /mnt # umount /mnt |
# mkdir /mnt/i /mnt/o # mount /dev/hdd1 /mnt/o # mount -o loop hda1.img /mnt/i # (cd /mnt/i; tar cf - .) | tar xf - -C /mnt/o # umount /mnt/i # umount /mnt/o # rmdir /mnt/i /mnt/o |
# mount /dev/hdd1 /mnt # cd /mnt/etc # cp lilo.conf lilo.cross # chmod 777 lilo.cross # vi lilo.cross |
linear boot=/dev/hdd disk=/dev/hdd |
# lilo -r /mnt -C /etc/lilo.cross # umount /mnt |
なお、筆者の環境 (lilo 22.2) では、いろいろ文句を言われて lilo ができませんでした ("Added linux *" と出ない)。 boot.b を書き換えたりしてみたのですがうまくいかず、結局 lilo-21.4 のソースを 21.3 に見せかけたものを作って行いました。
一応、作ったバイナリをここにおいておきます。 (slackware-7.1 の source/a/lilo/lilo-21.4.3.tar.gz を入手し、 version.h の VERSION_MINOR を 3 にし、かつ Makefile のリンク部分に -static オプションを付けてメイクしました)。
また、こんな面倒くさいことをしなくても、ブートパーティションを dd で ダビングしてもできるという話ですが確認していません。
HDD を繋ぎかえるためには LANDISK をバラさないといけませんが、 これまたなかなかやっかいですので、手順を記しておきます。
HDD の換装という視点に立った場合、LANDISK は下の図のように 上下の合成樹脂のパーツ (A)、左右のアルミの板 (B)、本体 (C) および HDD (D) の 4 部品から成ってると考えることができます。
手順としてはまず (A) をはずし、続いて (B) をはずし、最後に (C) と (D) を 分離します。このうち一番厄介なのは (A) の合成樹脂を外す部分ですが、 ツメの位置と向きさえ分かってしまうと簡単なので絵を交えつつ説明します。
ツメは上図のように、後に 1 つと中央付近に 2 つあります (この図は構造を大げさに描いていますので、寸法的にはいいかげんです)。 手順としては、まず後のツメをはずし、その後中央の 2 つのツメを同時にはずします。 後のツメは LANDISK 後部の上下端に小さな穴がありますから、 そこから下の図のようにピンのようなものを差し込み、 ツメを押しつつ外側 (上下) に引っ張ります。
中央のツメは右側にカギがついてますので、 下の図のように合成樹脂中央付近を右側から左向きに、 左側を外側にひねるとはずれます。
しかし、実はもっと大変なのが (B) のアルミ板を外す部分です。 一枚に付き 5 箇所ネジ止めされているのですが、バカみたいに堅くしまってます。 ネジ頭を潰さないよう気をつけてください (私は失敗して、電動ドリルでネジを粉砕しました...)。
最後にこれらの情報は完全に無保証です。 実際やる際は自己責任でやってください。