X-Deep/32 上で kinput2 を動かす

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前回の改造で, X-Deep/32 上の Tgif で日本語が表示できるようになったのはうれしいんですが, そうなると入力もしたくなります.

やり方は簡単で kterm 上から "kinput2 &" とでもやって, 起動させると shift + space で (Tgif からは Ctrl + space) で 日本語入力が可能になります.

っが, shift + space を打っても日本語入力モードから 抜けられません. 一応「変換」キーや ctrl-o で抜けられるんですが, 指が慣れているため shift + space 以外だと非常にやりにくいです.

不思議なことに X クライアントとしている PlamoLinux マシンの前に立ち, そこの X を立ち上げるとちゃんと shift + space で終わります. いろんな設定ファイルをいじってもどうも直りません.

もしかして, X-Deep/32 ではスペースキーのキーコードが 65 で, Linux マシンの X ではそれが 64 だから, kinput2 の起動 (これは X サーバが担当しているはず) は [Shift] + [Space] で行われるが終了 (これは kinput2 が担当しているはず) は [Shift] + [キーコード 64] でやってるから上手く動かないのではないかと推測し, ソースを入手していじるしかないかと考えました. この推測が合ってるかどうか分かりませんが, 必要に応じ printf を入れれば, 何が起こっているかわかりそうです.

というわけで

  1. kinput2-v3.1.tar.gz
  2. kinput2-v3.1-canna-plamo_all.patch
を入手し, 同じディレクトリ以下に置いた後
$ zcat kinput2-v3.1.tar.gz | tar xvf -
$ cd kinput2-v3.1
$ patch -p1 < ../kinput2-v3.1-canna-plamo_all.patch
$ xmkmf
$ make Makefiles
$ make depend
$ make
とやって cmd/kinput2 を作ってみました.

改造する前に動作確認してみようと動かしてみると, あら不思議 shift + space でちゃんと終了します. というわけで深く考えずに生成されたファイルを kinput2-xdeep と名前を変え, パスの通った所に置いて利用することにしました.


2005.10