ちょっと前仕事場が変わったんですが, 新しい職場の困った点に ScanSnapが無いことがありました. もともと整理整頓は得意じゃない性格のため, 従来は会議等で配布された資料はどっかの山に埋もれ, 数年後に発掘されていたのですが, 古い職場で ScanSnap を使うようになってからは 会議が終わった後すぐにペペッと取り込んで破棄 (リサイクル) してました. 机もすっきりしますし, 後日必要になった際, 何時あった会議ということさえ覚えていれば簡単に取り出せます.
っというわけで, 新しい職場でも「欲しい」と申請し入手に成功しました (S500). とは言えそんなに安い品ではありません. できれば職場のみなさんと共有したいです.
まぁ, 24 時間起動中の共用パソコン (Windows) があれば楽でしょうがありません. しかたないので私が普段使っている PC に繋ぎました. この PC の HDD の一区画を共有すれば, それで済むという話もありますが, せっかく共有させてる LANDISK があるのでそれを使うようにしてみました.
以下その手順です.
「アプリ選択」タグで 「読み込みが終わった後で使用するアプリケーション」を 「起動しません(ファイル保存のみ)」にする.
これは, 私が仕事中に誰かが取り込んだ際, 画面に変なアプリが立たない ためです.
まぁこれだけだったら別に目新しくもなんとも無く, 別にローカルディスクを共有してもいいんですが, せっかく LANDISK (Linux-box) を使っているんだからもう少し便利にしてみました.
ここなどて書いてきたように, 私は LANDISK 標準の WEB 設定を止め, 独自のページを作ってブックマークや資料公開, 収拾ページや 文献の namazu 検索などに使っています. まずはそこから見えるようにしてみました.
要は独自ページのディレクトリから上記 1. で設定した保存先へシンボリックリンクを はるだけなんですが, ちょっとヤヤこしいんで私の環境を絵にしてみます. LANDISK に特化してますが, 必要に応じ各自の環境に読み替えてください. 場所によってはパーミッションを開放しないとブラウザから見えませんので 気を付けてください.
/usr/local/apatch/html.org ← もともとあった html ディレクトリ /html ← /mnt/hda3/share/html へシンボリックリンク /mnt/hda3/share/html ← WEB トップディレクトリ /mnt/hda3/share/html/index.html ← WEB トップページ /html/ScanSnap ← /mnt/hda3/share/open/ScanSnap へシンボリックリンク /mnt/hda3/share/foo ← 私個人の共有ディレクトリ /foo/htdocs/ ← /mnt/hda3/share/html へシンボリックリンク /mnt/hda3/share/open ← アクセス無制限の共有ディレクトリ /open/ScanSnap ← 上記 1. で掘ったディレクトリさらに /mnt/hda3/share/html/bin というディレクトリを掘り, その下に以下のようなファイルを scan.cgi という名前で保存します.
#!/usr/bin/perl printf ("Content-type: text/html\n\n"); printf ("< html >\n< head >\n"); printf ("< title > Scan Snap < /title >\n"); printf ("< META HTTP-EQUIV=\"Content-Type\" CONTENT=\"text/html; charset=shift-jis\" >"); printf ("< /head><body >\n"); $path = $BASEDIR . "../ScanSnap/"; opendir(THIS, $path); @all = grep(!/^\./, readdir(THIS)); closedir(THIS); printf ("< OL >\n"); foreach $a (@all){ if ($a=~/.pdf$/i){ $file = $path . "/" . $a; printf ("< LI > < A HREF=\"%s\"> %s < /A > \n", $file, $a); } } printf ("< /OL >\n"); printf ("< HR >\n"); printf ("< A HREF=\"../index.html\">[Back]</A >\n"); printf ("< /BODY > < /HTML >\n"); |
後は http://landisk の IP アドレス/bin/scan.cgi へアクセスすると一覧が見れる ため, 「ネットワークコンピュータ」が使えない端末からもスキャンができます.
続いて消去し忘れる人が出てくるため, 生成後 1 週間経過したら自動消去しちゃいましょ. 以下のようなファイルを bin/rmoldpdf という名で保存します.
#!/usr/bin/perl $WAITTIME=604800; $path = $BASEDIR . "/mnt/hda3/share/html/ScanSnap/"; opendir(THIS, $path); @all = grep(!/^\./, readdir(THIS)); closedir(THIS); $rmtime = time()-$WAITTIME; foreach $a (@all){ if ($a=~/.pdf$/i){ $file = $path . "/" . $a; @st = stat($file); if ($st[8] < $rmtime){ unlink($file); } } } |
んで, 定期的に起動するように設定します. LANDISK の場合 ここで書いたように crontab -e じゃなく, /home/LANDISK/crontab か /home/LANDISK/script/crontab-ntp に以下のように記述し再起動します.
3 1 * * 0 /mnt/hda3/share/html/bin/rmoldpdf |
とまぁこんな感じで環境構築してますが, そもそも LANDISK (Linux マシン) は 常時起動しているわけですから LANDISK の USB ポートに ScanSnap が繋がれば 丸く収まるわけです. というわけで Linux から動けばいいんですが, SANEを見ると サポートされて無いようですね. PFU さんにはがんばって欲しい所です. こりゃこりゃ