X-Deep/32 のインストール

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ひところは MI/X を愛用していたのですが, 有料化になったのを機会に cygwin に移行してみました. しかし, ここここ で工夫してみても, 使い勝手がいまいちです.

そんな折に見つけたのが X-Deep/32 です. 早速近場の ftp サイトから get して入れてみました (V4.6.5). なかなか良い感じなんですが, インストール後 [X-Server Options] を開き Input の Keymap File を Japanese106.map に指定し, さらに Font の Default Text Font を a14 にしてみたのですが,

といった問題がでてなんとかならんかと調べてみました.

まず, 1 の問題ですが, はじめ外国産だから日本語フォントが入ってないのかと 考えたのですが, kterm を -fn a14 -fk k14 オプション付きで起動 したところ問題ないことが分かります. だとすると app-defaults に kterm が入って ないからかと思ったのですが, いろいろやっても変化なしです. kterm は 97〜8 年頃入れた PlamoLinux のものだったのですが, ためしにと 最近入れた RedHat の kterm を起動してみると問題なく起動することが判明.

結局 Plamo の設定が原因でした. telnet して X-Deep/32 に kterm を出しているの ですが, Plamo の中の ~/.Xdefaults を読んでないんでしょう. となると app-defaults の下の kterm を適当に変えればいいんでしょうがめんどうくさいし 原因が分かったので上記オプションをつけた alias を入れてごまかすことにしました.

続いて 2 のキーボードの件ですが, 付属の xev を使ってキーコードを調べ, Japanese106.map と比較してみると微妙にずれてました. 以下のように 書き換えると上手くいきました.

keycode動き
20asciicircum asciitilde
62asterisk asterisk*
787 7*
798 8*
809 9*
81minus minus*
824 4*
835 5*
846 6*
85plus plus*
861 1*
872 2*
883 3*
890 0*
90period period*
103Return Return*
106slash slash*
122backslash underscore
132backslash bar
なお, * が付いているものはテンキーについてもものです. テンキーが無いとか, 本来の機能を使いたい時は無視してください.

最後に 3 についてですが, いろいろ探しても ~/.xinitrc に相当するものが ありません. というわけで以下のようなバッチファイルで twm まで起動させる ようにしました.

d:
cd \utils\xdeep32_40\usr\X11R6\bin
bg xdeep32.exe
twait 5000
D:\utils\xdeep32_40\usr\utils\xcl.exe 'D:\utils\xdeep32_40\usr\X11R6\bin\twm.exe' -n -d 127.0.0.1:0
パスは適当に変えてください. また bg 及び twait は こちら にあります.

私はもともと twm 派 なので twm を使うことには全然抵抗がありません. なお, twm のカスタマイズですが, ~/.twmrc に相当するものが無かったので usr/lib/X11/twm/system.twmrc を直接編集するしかないようです.

現在私が使う PC は私しか使わないんでいいんですが, まがりなりにもマルチユーザに対応した OS 用アプリという観点からは, ちょっと美しくない気がします. その変が改良されてこの Tips が用なしになればいいですね.


2005.2
上記バッチファイルですが, bg と twait の行を入れず, いきなり xcl を呼び出しても 大丈夫なようです. また, こちら も参考にしてください.
2005.10