IDE リムーバブルケース USB 化

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こちらにも書いたリムーバブルケースですが, 自宅 PC でも余分な IDE コネクタに IDE-MDK1NB (RATOC) を繋げていて, 大きなドライブが必要な作業のみ稼動させて通常時の静音・省電力化とか, 蓋を開けずに他システムの構築とかレスキュー とかに役立てていました. しかし何分 IDE です. 抜き差しする前に電源を落とさなくてはなりません.

まぁ現状滅多に使わないので大して問題もないのですが, それでも活線挿抜が出来れば新たな活用法が見えるかもしれません. RATOC の方では USB を使った物が出ていますが, SATA 化が進んでいる今, 「活用法が見えるかも」という理由で IDE 物を買うには高すぎる値段です. 一方, SATA 用で活線挿抜可能というものは, 今までの資産とか考えると悩み所です. まぁ将来的にはなんとかしないといけないんでそうが...

そんな折, パーツ屋で IDE デバイスを USB 接続する製品 (恵安 JH-ST235) というのを見つけました. これをリムーバブルユニットに付ければ簡単に現状の機器を活線挿抜できる ようになりそうです. 値段もまぁ手ごろなので購入し取り付けてみました.

ところが, HDD を入れた状態ならいいんですが, HDD を入れない状態で PC 電源を入れると BIOS すら起動しません. なんてこったい. どうも PC 電源を入れた時点で USB チップに電源が入り, その先に IDE 機器が繋がってないため, BIOS か何かからの問い合わせに返事を返さないとかが理由じゃないかと考えました. 接続先 (HDD) の電源が入ったか否か判断すればいいのに... ぶつぶつ

このまま諦めるのもシャクなのでちょいと調べてみました. 要はリムーバブルユニットに HDD を入れて鍵を回した時点で USB チップの電源を入れればいいわけです. リムーバブルユニットの端子にテスタを当てると, 後ろから見て上の段の右から 4 番目と 5 番目が, HDD 本体への 5V 供給線で, 鍵を回した時点で 5V が来てることが分かりました. この信号をトリガにトランジスタか何かを使って USB チップの電源を入れる ようにするかとも考えたのですが, 面倒くさくなったので安直に, USB 信号線のうち Vbas 線を切って代わりにこの端子と接続するようにしました. 結果, 無事 HDD を入れなくても PC が起動するようになりました.

正直, あまり美しいとは思えない方法ですので, 余り真似をしない方がいいかと思います.


2007.1