基板加工機に関する Tips
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昔Mits の基板加工機を職場で買ったという話を
しましたが, その後まぁ転々としまして, 今現在の職場で今度は
Original Mind
の基板加工機を買いました。Mits の 1/5 の値段です。
値段からして性能はそれなりなんですが, それでも割り切れば結構使えます。
まだ数回しかガリガリしてないのでよりよい Tips があるかもしれませんが,
現段階で「この方法がいいかな」と思った方法を書き連ねておきます。
- ガーバーデータは基板作製業者送付用データと
同じ方法で作る。ただし必要なのは outline.grb と ptn_btm.grb と dri.grb のみ。
- dri.grb に関しては次のスクリプトで dri2.grb にする。
sed "/^T.*$/d" dri.grb | sed "/^M72$/a T01C0.02\nT01" > dri2.grb
|
- ORIMIN PCB を開いて,
- パターンに ptn_btm.grb
- ドリルに gri2.grb
- 外形に dri2.grb
を選んで読み込み.
- 「変換条件」で, 「外形」および「穴」の「加工深さ」と「切り込み量」,
さらに「ツール径より小さい穴」の「加工深さ」すべて (5 箇所) を 0.1mm に
- 変換, そして保存. なお刃が通らないと判断されると切削されないので表示された
パターンを良く見て削り残し箇所が出ないか確認する.
- 出来た ncd ファイルを USBCNC にて読み込み ([auto] ボタンを押してファイルみたいなボタンを押す), 実行
詳細な手順は本家のマニュアルに書かれている通りだが, 大体
- 生基板をテープで固定
- 生基板の左手前にエンドミルが来るようにカーソルキーで調整
- Z 軸のステッピングモータのハンドルをグリグリ回してエンドミルを下げる
- 基板に近づいたらエンドミル取り付けの芋ネジを緩めて刃先を基板に当てる
(この時, できるだけ奥深く入るようにする).
- X, Y, Z の零点ボタンを押してゼロリセットをする.
- エンドミル回転モータを on にしてから [Page Up] ボタンを押す (間違えて
[Page Down] を押した時の保険).
- Z 軸のステッピングモータを 1 ノッチだけ右に回す
- 加工スタート (矢印で四角く一周しているボタン)
- 時々ゴミくずを掃除機で吸い取る
- 最後に基板を切って, 穴を空ける (HOZAN の K-111 や K-21 を使う前提)
もともとはパターンを削る細いエンドミルで穴を空けたり外周を切ったりするんですが,
時間はかかるはエンドミルは折れるはで専用工具に任せた方が楽という結論に
現状なっています.
2017.5