mclock とは
上記のようなデザインの X 用の単純な時計ですが, 24 時間を示す針と
月の位置を示す半円があるのが特徴です.
この二つの針は, 南極点の上から太陽・地球・月の位置関係を見ると, 次のように
なっていることを表しています.
この時計は南極上空から見ているイメージなので月は常に半円になっていますが,
地上からこれを見ると, 各位置における月の形は次のようになるはずです.
24 時間針には垂線が引かれてますが, これは東西の地平線の方向を意味します.
東の地平線に相当する部分が月にかかると月の出を意味し, また太陽は真下にあ
るので, 東の地平線が太陽の方向 ( 真下 ) を向くと日の出という意味になります.
もっとも, 実際は地軸が傾いていますし, 月も楕円軌道を描いていますから,
太陽や月の出入時刻には, だいたい 2 時間程度の誤差が出るようです.
また, さらに月の軌道の様々なパラメータは, 月が円運動をしていると近似し,
理科年表 (1997 年版)から適当に定数を作ってしまいました. 実際の計算方法,
定数と異なっている可能性がありますから, 数十年先まで正確な月齢を示すかは
定かではありません.
オプション
- timezone
-
GMT からのオフセット時間を与えます. デフォルトは +9 です.
- hand
-
長針・短針の色を指定します. デフォルトは white です.
- hour
-
24 時間針の色を指定します. デフォルトは red です.
- bg
-
文字盤の色を指定します. デフォルトは gray です.
- xy
-
出力したい位置を指定します.
- size
-
大きさを指定します. デフォルトは 120 です.
ex)
% mclock size 300
% mclock xy 500x5
% mclock hand green bg pink
不満点 (なぜバージョンが 1 未満なのか)
- ソースが汚い
-
昔, fj に流れていた簡単な X のサンプルプログラムを雛型に
作っていったら, グローバル変数だらけになってしまいました.
このサンプルプログラムは白黒だったのをなんとかカラーにして
みたのですが, 動けばいいやってことで無駄な処理をしている可能性が
あります.
- オプションが変
-
すみません. -display とかありません.
- リサイズができない
- 色指定に失敗するとこける
-
本来色指定に失敗するとその旨を出力し, デフォルトの色を出したかったのですが,
エラー処理の方法が分からず, X 自体がエラーを出して終了してしまいます.
History
- Jul.1997 v0.11, 256 色モード限定版
- Oct.1998 v0.12, モードに影響なく起動可能版
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